My Lord, What a Morning|歌詞・和訳・意味を解説【黒人霊歌】

My Lord, What a Morning
アフリカ系アメリカ人伝承歌

この作品について

『My Lord, What a Morning』は、アフリカ系アメリカ人の伝承霊歌です。個人の作詞者は確定できず、節や表記の異なる版が伝わっています。ここではR. Nathaniel Dettが1927年に記録した、三度の感嘆で始まる短い採録形を扱います。

星が落ち、ラッパが鳴り、地下の死者が目覚める――描かれているのは穏やかな朝ではありません。それでも歌は恐怖ではなく「なんという朝だ」と三度歓呼します。世界の終わりと新しい目覚めが、同じ「朝」に重なる点を追います。

対訳

My Lord, what a morning,
My Lord, what a morning,
My Lord, what a morning,
When de stars begin to fall!
You'll hear de trumpet sound,
To wake de nations under ground;
Look in my God's right hand,
When de stars begin to fall.
わが主よ、なんという朝だ、
わが主よ、なんという朝だ、
わが主よ、なんという朝だ、
星々が落ち始めるとき!
あなたはラッパの音を聞くだろう、
地下に眠る諸国の民を目覚めさせる音を。
わが神の右の御手を見よ、
星々が落ち始めるとき。

what a morning 疑問ではなく感嘆。「なんという朝だ」

trumpet sound 死者の復活と裁きの到来を告げる最後のラッパ

nations under ground 地中に葬られたあらゆる民の死者

Look in my God's right hand 具体的な目的物は明示されず、補って断定しない

解説

世界の終わりが、「朝」として歌われる

“what a morning” は疑問ではなく感嘆です。しかも三度繰り返されます。何がそれほど驚くべき朝なのかは、直後の “When de stars begin to fall” で明かされます。星が落ち始めるという終末的な景色です。

普通なら破局として読める場面に、次の像としてラッパが響きます。その音は “nations under ground” を目覚めさせます。地下の国々ではなく、地に葬られた人々が起こされる復活の像です。世界が崩れる徴と、死者が目覚める徴が同じ場面に並びます。

だからこの「朝」は、単なる一日の始まりではありません。古い世界の終わりであると同時に、新しい生命が始まる時です。破壊と救済を別の場面に分けず、一つの朝へ重ねることで、恐るべき宇宙的変化が期待の対象へ反転します。

採用本文の “Look in my God’s right hand” は具体的に何を見るのかが明確ではありません。そこを補って物語を作る必要はありません。むしろ、星・ラッパ・目覚めという確かな像だけでも、この霊歌が終末を「目覚めの朝」として迎える力は十分に伝わります。

原文全文

My Lord, what a morning,
My Lord, what a morning,
My Lord, what a morning,
When de stars begin to fall!
You'll hear de trumpet sound,
To wake de nations under ground;
Look in my God's right hand,
When de stars begin to fall.

原文出典

R. Nathaniel Dett, Religious Folk-Songs of the Negro (1927)

参考資料

Hymnary — My Lord, What a Morning

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